今回は、長年の頭痛持ちという患者さんの症例です。
頭痛を罹患されて、なんと10年以上にもなるとのこと。
今までも色々な所へ改善を求めて通ったり、頭痛外来ができた時にはいち早く受診をしたりしましたが、中々症状がおさまることが無く、通院を続けても徐々に痛みが強くなってしまい、別のところを探すというのを繰り返しているとのこと。
現在でも頭痛外来での薬を使い、痛い時はやり過ごすようで、「偏頭痛」と「緊張型頭痛」の両方があると診断を受けているようでした。
ここ数カ月は薬を使っても効かない事が増えたため、当院を調べて来院されました。
初診時は、軽い頭痛を訴えていました。日によってきつく感じたり、時間帯によっては楽な時間もあるとのこと。
ただ、強く出た時でも、何がきっかけで強くなっているのかは分からず、とりあえず薬を使うというのを繰り返しているようでした。
まず、ここで大事なのは痛みの質や、痛みが出る場所、時間帯です。
それがより鮮明に分かれば、ツボを選ぶ際の非常に大切なヒントとなります。
ただ、この方の場合はそれが不鮮明でした。
これは、罹患歴といって、発症してからの経過が非常に長い場合、この様な状態になることが多くなります。
当院では、脈や舌を診たり、腹診と言ってお腹の反応でツボを導き出す事ができます。
症状が出てからの経過が長い人は、単純に改善するのにも時間がかかる方になるため、より効果的なツボを選択して少しでも早く改善するように施術をしていく事に当院は重きを置いています。
脈や舌を診る、この診断がとても大事ですがどこの鍼灸院でも同じように行っている訳ではありません。習得に時間がかかってしまうため、行っていないところも多いです。
この方の場合、「血虚(けっきょ)」と言って、慢性的な病態が続いてしまい、組織を栄養する力が徐々に無くなってしまい痛みが取れない状態になっていました。
10年以上もある痛みでしたが、3カ月程通院を続ける頃にはほとんど痛みが出る事もなく、薬もほとんど使うことが無くなりました!
当院では、このような慢性的にある症状でも、ちゃんと施術をすることでしっかり改善する方も多いです。
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