春先や秋口などある時期に集中して起こる、頭痛の起こっている時期を群発期と呼び群発期以外は何事もなかったかのように痛みが治まるという特徴があります。
痛みが来るのが明け方に多く病院に行けないためか、病院でもあまりデーターが取れず未だに判らないことも多く、自律神経の問題だとしか認識のないタイプの頭痛です。
ただ、頭痛が出てしまうと鎮痛剤が効かない程、激しい鋭い痛みが来るので放っておかずに適切な治療が必要と思われます。
データーが取れず他の治療機関では珍しいとされる群発頭痛でさえも、当院では他のタイプの頭痛と同様多くの治療法を持ちますが、特に代表的なのが「捻転法(ねんてんほう)」といわれる治療法です。
痛みを取るためのツボに鍼を入れて更に特殊な手技を加えます。その鍼と手技においては全く痛みが無く、それどころかどんなに強い頭痛が起こっていてもその場で瞬時に痛みが解消されるので、治療を受けられた方は皆様「もっと早く来ておけば良かった。」とおっしゃいます。
また継続しての治療により痛みの治療だけでなく、予防させる効果もあり、アルコールが群発頭痛の場合引き金になっていると言われ、嗜好品であるアルコールの摂取を無理に控え、ストレスを感じながら生活している人も多いようですが、当院の鍼灸治療を受けて頂きますと、アルコールによって過剰反応してしまう体質そのものから改善させることが可能です。
頻繁に起こることも、東洋医学の世界では説明がつきます。
「風熱(ふうねつ)」や「風寒(ふうかん)」という表現をするのですが、温度変化の激しい季節に体が過敏に反応したものをそのように表現し、外気の暑さによって熱が加わり過ぎたのか、逆に寒さによって冷えが入り過ぎたのかを判断して、熱を除去するか冷えを改善させるかという施術を行います。
何千年前にもわたる歴史を持つ東洋医学には、ずっと古くからそのような治療が確立されています。
また群発頭痛の特徴である激しく鋭い痛みを作る原因が、胃火(いか)や胃熱(いねつ)があるという考えもあります。「火」や「熱」は現代的に判りやすく言うと炎症と捉えて頂ければ良いのですが、もともと炎症がある胃に入るアルコールは更に「熱」を作り出すので炎症が加速し、激しい痛みを引き起こすというものです。
それぞれに切り離して考える西洋医学の世界とは全く違う理念ですが、決してある部分だけを切り離して考えることは出来ません。
内臓はじめそれぞれの体の器官すべてが密接に関連し合って、一つの体を作りますから、痛みを考えていく上でも脳や脳の血管、脊椎だけで診るわけではなくトータルで診ていく医療、これが東洋医学(鍼灸)であり、当院の治療方針です。
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